初めて「パパ」と呼ばれた日|涙が出るほど嬉しかった瞬間

こんにちは、二児の娘を育ていいるパパブロガーのひろゆきです。今日は、僕が生涯忘れない一瞬について書きます。多くのパパにとっての夢であり目標でもある——わが子から初めて「パパ」と呼ばれた日のことです。たった2文字なのに、胸の奥に静かに火を灯すような、不思議で温かな力を持つ言葉。その瞬間がどう訪れ、何を残したのかを、丁寧に振り返ります。

目次

言葉を覚え始めた、あの頃の空気

長女が1歳半を過ぎた頃、少しずつ発音できる言葉が増えてきました。「マンマ」「ブーブー」「ないない」。最初に覚えたのはやっぱり「ママ」。それ自体は自然な流れだと理解していても、正直なところ、こちらが「パパは?」と聞くと、きょとんとした顔で見つめられる時間は、ほんの少しだけ胸に刺さりました。

だからこそ、僕はせめてできる範囲で関わろうと決めました。帰宅が遅い日も、短い時間でいいから絵本を2冊読む。お風呂では湯船で10数える。寝る前のルーティンはほっぺに「おやすみタッチ」。その一つ一つは小さくても、「父と子の記憶の糸」を少しずつ編んでいく、確かな行為に思えたのです。

その日は、前触れなくやってきた

ある日の夕方、保育園のお迎え。玄関の引き戸が開いた瞬間、廊下の奥から小さな足音がポンポンと弾むように近づいてきて、先生の声がそれを追いかけます。次の瞬間、教室から飛び出してきた娘が、背中から太陽を浴びたような笑顔で、一直線に僕の胸へ飛び込んできました。

そして——

「パパー!!」

時間が一瞬止まり、周囲の音が遠のいた気がしました。僕は思わず娘を抱き上げ、肩越しに先生と目が合います。先生は微笑みながら「今日ずっと『パパ、来るかな〜?』って言ってたんですよ」と教えてくれました。その言葉を聞いた途端、胸の奥がぎゅっと熱くなり、涙腺の扉が音を立てて開くのを感じました。

「パパ」という二文字が運んできた重み

「パパ」。たった二文字。けれど、それは関係の確認であり、安心の合図であり、期待のひとかけらでもあります。仕事でくたびれ、関わる時間が十分とは言えない日々でも、彼女が僕をまぎれもなく『パパ』として見ていることが、その呼びかけで一気に輪郭を持ちました。

ふと、過去の小さな積み重ねが走馬灯のようによみがえります。寝落ちしてしまった夜、湯船で数え間違えて笑われたこと、絵本のページをめくる指先の温度。僕がしていたのは、完璧な育児なんかじゃない。ただの「不器用な参加」でした。けれど、その不器用さごと受け止めるように、娘は僕に「パパ」と名付けてくれたのです。

僕を変えた、一言の力

その日から、僕の日常は少しずつ変わりました。お風呂は“今日のベスト3”を話し合う時間になり、寝かしつけは「今日のありがとう」を伝える儀式に。休日の公園では、ただ遊具を見守るだけでなく、「できたね!」を10回は言うと心に決めました。娘が「パパ」と呼ぶたび、僕の背筋は自然に伸び、次の一歩を選ぶ勇気をくれます。

小さな習慣メモ:

  • 帰宅後の5分でOK。「抱っこ→今日の一言→ハイタッチ」をルーティン化
  • 絵本は短くても毎日1冊。読み終わりに「好きなページ」を一緒に振り返る
  • 寝る前に「ありがとう」を1つ伝える(例:『靴を自分で履けてすごかったね』)

これからパパになる人へ、今まさに奮闘中のパパへ

もし、まだ「パパ」と呼ばれていなくても、どうか焦らないでください。その日は、あるとき突然やってきます。呼ばれる回数を増やす近道は、たぶん特別なことよりも、同じことを丁寧にくり返すこと。話しかけ、笑い合い、抱きしめ、同じ歌を口ずさみ、同じ景色を見に行く。その反復の心地よさの中で、呼称は安心の記号としてゆっくり育ちます。

そして、その瞬間が訪れたら、ぜひあなたの言葉で記録してみてください。スマホのメモでも、SNSでも、もちろんブログでも。感情の温度は時間とともに少しずつ形を変えます。だからこそ、今の言葉で残すことに価値がある。きっとあなたの物語は、どこかの誰かの心を温め、次の「パパ」を生む勇気になります。

まとめ:二文字がくれた、長い余韻

「パパ」と呼ばれた瞬間、世界は少しだけ優しく見えました。父親になることはゴールではなく、小さな発見を積み重ねていく旅。完璧じゃなくていい。間違えたり、やり直したりしながら、関わり続ける意思こそが、いちばん大切なのだと思います。今日もまた、あのときと同じ気持ちで、娘の名前を呼び、目線を合わせ、「聞いてるよ」と伝えたい。二文字がくれた余韻は、今も静かに、僕の背中を押し続けています。


よくある質問(パパの実感ベース)

Q. まだ呼ばれない時期、何をすれば?

A. 過度な練習より一緒の時間の質を意識。短時間でも、目線合わせ・スキンシップ・共通の合言葉などを続けるのが効果的でした。

Q. 呼ばれた瞬間、どう反応する?

A. 驚きすぎて大騒ぎするより、笑顔と短い言葉で静かに喜びを共有するのがおすすめ。「呼んでくれて嬉しいよ」と、その場で言葉にします。

Q. 忙しくて関われない日が続くときは?

A. 「3分の儀式」を作ると続きます。帰宅後の抱っこ→今日の一言→ハイタッチ、寝る前の「ありがとう」など、短い定番を1つだけでも。

 

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